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推計人口推移予測ランク紹介

推計人口推移予測ランク値作成手法の概略

Step1
3ヵ年平均による過去推移の平滑化

過去9年間[2015-2023年]を3年次ごとに区分し、各区分の平均値を算出しました(町丁単位の場合、年次推移の変動幅が大きいため単年推移より複数年平均の使用が望ましいことによります)。

Step2
推移パターンの作成

3つの平均値を用いて、下図のとおり過去の増減をパターン化しました。
作成した推移パターンは、A~Eの5区分です。

*1.Aは((1)~(2)間の増加数)≦((2)~(3)間の増加数)
*2.Bは((1)~(2)間の増加数)>((2)~(3)間の増加数)

Step3
推移パターン別の次時点の推移実績の集計

年次を過去へ3年間ずらし、2012-2020年の推移パターンが、2021-2023年にはどう変動したかを集計しました(パターン別に増加町丁数と減少町丁数を算出)。

Step4
推移パターン別の増加確率・減少確率を算出

Step5
推移パターン別の将来(今後3年程度)見込み判定

推移パターン別の増減確率と今後3年程度の推移見込み

A 連続して増加(増加拡大) ⇒ 64.8% ⇒ 1 増加確率がかなり高い
B 連続して増加(増加縮小) ⇒ 54.6% ⇒ 2 増加確率がやや高い
C 減少後、増加 ⇒ 48.2% ⇒ 3 どちらともいえない
D 増加後、減少 ⇒ 30.5% ⇒ 4 減少確率がやや高い
E 連続して減少 ⇒ 24.5% ⇒ 5 減少確率がかなり高い

GISによる活用事例

GISを用いそのままマッピングすることで、地域毎の人口推移をみることができますが、他の指標と複合させることにより、目的に応じた地域抽出やクラスタリング等へも応用できます。
このデータベースを用いることによって、店舗の新規出店可否の検討時、あるいは統廃合すべき対象店舗の選定時等における地域動向の予測が容易になるとともに、お客様独自の地域判断指標を作成することが可能となります。

人口推移予測ランクによる地域の塗り分け
一戸建持家世帯比率50%以上の人口増加が予測される地域(ランク1,2)

マーケティングの場面では、同じ人口増加が予測される地域でも、重点的な販促対象となるべき消費者の多寡を考慮すべきケースが多くみられます。
当事例では、ガーデニング関連商品に関する出店検討時等を想定し、一戸建て持家の居住者が過半数の地域で、かつ今後も人口増加が予測される地域を抽出しています(下記条件)。

条件式:一戸建持家世帯比率が50%以上 and 人口推移ランク1、2

人口推移予測ランクに人口密度を組み合わせた地域クラスタリング
人口密度=高,人口推移予測=増(青)
 既に人口密度の高い地域で、今後さらに人口増加することが予測される地域
人口密度=低,人口推移予測=増(緑)
 現状の人口密度は低い地域だが、今後人口の増加することが予測される地域
人口密度=高,人口推移予測=減(赤)
 人口密度の高い地域だが、今後人口は停滞あるいは減少することが予測される地域
人口密度=低,人口推移予測=減(黄)
 人口密度の低い地域で、今後も人口は停滞あるいは減少することが予測される地域