推計就業者所得の概略

小地域別に、平均的な就業者所得はどの程度なのか、どれ位の所得の人がどれ位いるのかを知りたいというニーズから生まれた商品です。

就業者の所得に影響が強いと考えられる居住地、性別、年齢、就業先産業による格差に着目し、国勢調査、賃金構造基本統計調査などを用いて作成したデータベースです。

所得ランク別の推定にあたっては、賃金構造基本統計調査における性別年齢別産業大分類別の平均所得額に応じた各ランクへの分散傾向をモデル化し配分することとしました。

GISによる活用事例

地域別の平均所得額、一定収入以上の所得額を持つ就業者の分布等をマップ上に表示することにより、特定商品の折込チラシ配布エリア等の絞り込み、地域別販売目標の設定等に利用することができます。

下図は、所得額が一定収入以上（ここでは推計700万円以上）の就業者比率により、各町丁の塗りわけを行っています。また、各町丁に表示したポイントの大きさは、推計700万円以上所得就業者の数の多さを表しています。

推計700万円以上所得就業者比率と同就業者数

下図は、鉄道駅周辺の円形領域（1km圏）内の市場規模スコア（国勢調査人口偏差値、事業所従業者数の偏差値の平均）と富裕度スコア（推計700万円以上所得就業者比率の偏差値）を集計し、各々をX軸、Y軸として散布図に表示したものです。

例えば、ランク1は規模スコアも高く富裕度スコアも高い圏域、ランク2は規模スコアは高いものの富裕度スコアは低い圏域であることを示しています。

下図は上記散布図のランク値をマップ上に表したものです。地図上で見ることにより、市場規模と富裕度の両面からみた駅周辺地域の地域特性を俯瞰することができます。

駅周辺地域（1km圏）の規模スコアと富裕度スコアによるランクマップ

駅周辺地域（1km圏）の詳細表