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推計世帯貯蓄高紹介

推計手法の概略

Step1
町丁別1世帯当たり年収による
1世帯当たり貯蓄高の推計

家計調査年報における世帯の年間収入階級と平均貯蓄高の関係をモデル化し、別途推計の町丁別世帯当たり年間収入を同モデル式に投入することにより推計しました。

Step2
1世帯当たり貯蓄高の地域格差による補正

地域別の貯蓄性向の違いを加味するため、全国消費実態調査に基づく都道府県別の平均消費性向(可処分所得に占める消費支出の割合であり貯蓄性向と逆の傾向を示す)を地域格差指数とし、前記の世帯当たり貯蓄高を補正しました。

Step3
貯蓄ランク別世帯数分布モデルによる
町丁別貯蓄ランク別世帯数の推計

家計調査年報による貯蓄ランク別世帯数分布(出現率)をモデル化し、全国の各町丁においても同一の分布形状をとるとの想定から、世帯当たり貯蓄高の全国平均との差分だけスケールをスライドさせることにより同モデルを適用して推計しました。

貯蓄ランク別世帯数分布(全国)

GISによる活用事例

貯蓄という視点からみた場合、マーケティングでは、まずどの地域にどの程度の貯蓄を持った居住者がどの程度いるのか、一定地域内のボリュームとしてはどの程度あるのかといったことを把握しておく必要があります。

さらに、把握したパイに対して自らがどの程度獲得できているのかについて評価を行う、あるいは新たな金融商品を企画した時に、ターゲットとする地域で一定のシェアを確保した場合どの程度の販売量(金額)が期待されるのか等の予測を行っていきます。

当データベースを用いることによって、このような店舗、地域における有望度や実績の評価、金融商品の具体的な目標設定といったマーケティング分析が容易に実現できます。

1世帯当り貯蓄高ランク区分による地域の塗り分け
1千万円以上貯蓄高世帯数の分布
設定圏域(駅周辺圏)別の1世帯当たり貯蓄高、圏域計貯蓄高および貯蓄ランク別世帯数構成比

当事例は、1世帯当たり貯蓄高により設定した圏域を塗り分け、さらに、貯蓄ランク別世帯数構成比を円グラフで示したものです。また、圏域合計の貯蓄高を円の大きさであらわしています。

世帯総数が少ないこともあり圏域内の総貯蓄高は小さいものの、平均的な世帯当り貯蓄高が突出している圏域、その逆の傾向にある圏域等がみられます。

設定圏域(駅周辺圏)内の情報リスト

家計調査年報では、「通貨性預貯金」「定期性預貯金」といったように、貯蓄の区分別に貯蓄ランク別の平均的貯蓄高が公表されています。例えば「有価証券」であれば、5百万円未満貯蓄高の世帯では20万円を下回りますが、4千万円以上貯蓄高世帯では1千万円を超えます。

当情報リストは、各々圏域の貯蓄ランク別世帯数を集計するとともに、上記家計調査年報の値をランク別のウェイト値として用いた加工計算により、当該圏域における貯蓄区分別の現在高を推計して表示した事例です。

設定圏域(鉄道沿線圏)別の1世帯当り貯蓄高

当事例は、設定した鉄道沿線圏別に1世帯当たり貯蓄高の水準をみたものです。どちらかといえば、ややマクロ的に地域の傾向としてみていく事例です。

沿線平均としてみた場合、F、G両圏域が突出し、1世帯当り貯蓄高は他の圏域を百万円以上上回っています。